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稲盛和夫塾長理念 その7

新しい計画を成就する


 新しい期が始まり、各部門では自分たちが立てた、新たなマスター

プランの達成に向け、勇躍スタートを切られたことと思います。

そのような新しい計画にチャレンジする皆さんに、ぜひ理解していた

だきたいことは、人間の持つ「思い」が、いかに大切かということです。

 私は1982年に、次のような経営スローガンを年初に掲げました。


 新しき計画の成就は、ただ不屈不撓の一心にあり。

さらばひたむきにただ想え。気高く強く一筋に。



 これは、新しい計画の成功を望むのであれば、どんなことがあろうと

も、決してあきらめず、だだひたむきに気高く、つまり純粋に、そして

強烈に思い描き続けることが大切であり、そうすればどんなに難しい目

標であろうとも、必ず成就できるということを意味しています。

 私が、この経営スローガンを通じて言いたかったことは、人間の

「思い」には、ものごとを成就させる力があるということ。

特に、その「思い」が気高く美しく純粋で一筋なものであるなら、最大

のパワーを発揮して、困難と思われる計画や目標も、必ず実現させてい

くことができるということでした。


            京セラ社内報『敬天愛人』2008年5月より