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『稲盛和夫塾長 名言集』 その1

★謙虚になる


「本当に伸びる人は、素直な心をもって

ひとの意見をよく聞き、常に反省し、

自分自身を見つめることのできる人です。」



 とかく能力のある人や気性の激しい人、我の強い人は、往々にして人の意見を

聞かず、たとえ聞いても反発するものです。しかし本当に伸びる人は、素直な心

をもってひとの意見をよく聞き、常に反省し、自分自身を見つめることのできる

人です。そうした素直な心でいると、その人の周囲にはやはり同じような心根を

もった人が集まってきて、ものごとがうまく進んでいくものです。

 あわせて、「常に謙虚であらねばならない」ということも私は強調しています。

素直であることと同様、謙虚であることも学びの源となります。

 中国の古典に「謙のみ福を受く」という言葉があります。傲慢な人間は幸運、

幸福は得られない、謙虚な心の持ち主しかそれを得ることはできない、という意

味です。

 謙虚、つまり、謙ると言えば、何かみっともないような感じを抱かれる人もあ

るかもしれませんが、それは誤りです。人は、自分に誇るものが何もないからこ

そ威張り、ふんぞり返って自己顕示欲を満たそうとするものなのです。たとえ控

えめに、謙虚にふるまうことによって他人から馬鹿にされても、それは馬鹿にす

る人間が間違っているのです。

 経営者にとってこのことは、自分の会社がよくなってくればくるほど必要なこ

とです。中小企業の経営者でも、少し儲かり出したらすぐに天狗になる人がいま

すが、それではそれ以上の発展はあり得ません。
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