リーダーに求められる「情」と「理」
西郷(隆盛)は溢れんばかりの「情」に生き、義を貫いて死ぬことを
選びました。しかし、現実という荒波を乗り越えていくためには、「情」
の要素に加えて、冷徹なほどの「理」の部分がどうしても必要になって
きます。
西郷と幼なじみで維新をともに成し遂げた、大久保利通はまさに、
その「理」の人でした。また、「理」詰めの人であったからこそ、混乱
した状況の中にあって、新政府の中心に位置し、誕生したばかりの国家
の制度や体制などを構築することが可能であったのでしょう。
人を魅了してやまない素晴らしい心根を持った西郷の「情」の側面と、
合理的かつ緻密に物事を詰めていく大久保利通の「理」の側面、あると
きは情愛に満ち溢れた優しさ、あるときは泣いて馬謖を斬る厳しさ。
「理」に照らして「情」に生きるような両極端を兼ね備えることこそが、
リーダーに求められる条件ではないでしょうか。
『人生の王道』日経BP社刊 より
西郷(隆盛)は溢れんばかりの「情」に生き、義を貫いて死ぬことを
選びました。しかし、現実という荒波を乗り越えていくためには、「情」
の要素に加えて、冷徹なほどの「理」の部分がどうしても必要になって
きます。
西郷と幼なじみで維新をともに成し遂げた、大久保利通はまさに、
その「理」の人でした。また、「理」詰めの人であったからこそ、混乱
した状況の中にあって、新政府の中心に位置し、誕生したばかりの国家
の制度や体制などを構築することが可能であったのでしょう。
人を魅了してやまない素晴らしい心根を持った西郷の「情」の側面と、
合理的かつ緻密に物事を詰めていく大久保利通の「理」の側面、あると
きは情愛に満ち溢れた優しさ、あるときは泣いて馬謖を斬る厳しさ。
「理」に照らして「情」に生きるような両極端を兼ね備えることこそが、
リーダーに求められる条件ではないでしょうか。
『人生の王道』日経BP社刊 より