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稲盛和夫塾長経営理念その21

フィロソフィにつかる


 フィロソフィを体得すりには、日々、どのような判断をすべきかを

考える習慣を身につける以外に方法はありません。

フィロソフィ手帳も、ただ携帯しているだけでは無意味で、機会ある

ごとに繰り返し読まなければ意味がありません。

 常に自分が「フィロソフィにつかっている」という状況が大切なの

です。

 私の自宅のベッドや机の周りには常に、宗教や哲学に関する書物が

何十冊と積んであります。思い立った時には、いつでもそれを手に

取って読む。そうして、私は自分を常にフィロソフィの中につからせ

ているわけです。そのように、常にフィロソフィにつかっているとい

う状態を維持していかなければ、実際に判断する際、常識にとらわれ

ないで、物事の本質を見て判断するということはできません。


       京セラ社内報「敬天愛人」第152号(1994年8月)より