心は心を呼ぶ



 私は常に、人の心をベースにした経営を行うよう、努めてきました。

もっと具体的に言えば、強固で信頼のできる心の結びつきを社員とつくり、

それを保ち続けることに焦点を絞り経営をしてきたのです。
 
 愛されるためには愛さなければならないように、心をベースにした強い

人間関係を築くためには、経営者自らが純粋な心を持ち純粋な心の持ち主

に集まってもらわなくてはならないのです。
 
 私はそう考え、企業のトップとして、利己的な本能を極力抑えています。

社員が心を寄せてくれるこの会社のためには命をかけることも厭わないく

らい、強い意志を持って、私利私欲を捨てるよう努めているのです。
 
 人の心ほど、はかなくうつろいやすいものはないかもしれません。

しかしその一方で、人の心の絆ほど強固で信頼できるものもないことも事

実なのです。
 
 歴史をひもといてみれば、思いやりに満ちた利他的な心がもたらした偉

大な業績には枚挙にいとまがありません。

また逆に人心の荒廃が、集団の崩壊をもたらし、たくさんの人たちを不幸

に陥れた例も数多くあるのです。
 
 心は心を呼ぶということを忘れてはなりません。

★謙虚になる


「本当に伸びる人は、素直な心をもって

ひとの意見をよく聞き、常に反省し、

自分自身を見つめることのできる人です。」



 とかく能力のある人や気性の激しい人、我の強い人は、往々にして人の意見を

聞かず、たとえ聞いても反発するものです。しかし本当に伸びる人は、素直な心

をもってひとの意見をよく聞き、常に反省し、自分自身を見つめることのできる

人です。そうした素直な心でいると、その人の周囲にはやはり同じような心根を

もった人が集まってきて、ものごとがうまく進んでいくものです。

 あわせて、「常に謙虚であらねばならない」ということも私は強調しています。

素直であることと同様、謙虚であることも学びの源となります。

 中国の古典に「謙のみ福を受く」という言葉があります。傲慢な人間は幸運、

幸福は得られない、謙虚な心の持ち主しかそれを得ることはできない、という意

味です。

 謙虚、つまり、謙ると言えば、何かみっともないような感じを抱かれる人もあ

るかもしれませんが、それは誤りです。人は、自分に誇るものが何もないからこ

そ威張り、ふんぞり返って自己顕示欲を満たそうとするものなのです。たとえ控

えめに、謙虚にふるまうことによって他人から馬鹿にされても、それは馬鹿にす

る人間が間違っているのです。

 経営者にとってこのことは、自分の会社がよくなってくればくるほど必要なこ

とです。中小企業の経営者でも、少し儲かり出したらすぐに天狗になる人がいま

すが、それではそれ以上の発展はあり得ません。

■随時、新入塾者の募集を受け付けております!


  ☆お問い合せ
    佐賀市駅前1丁目1-18-101 
     盛和塾佐賀事務局
    Tel・Fax 0952−26−0444



【自主例会のご案内】

 ・日 時   3月23日(月) PM6:30〜

 ・会 場   観光ホテル千代田館様

 ・参加費   6,000円(懇親会費含む)

 ・講 師   株式会社 指宿ロイヤルホテル
         代表取締役会長 有村佳子氏


※入塾希望者のオブザーバー参加を受け付けております!
 
 会場の都合により定員に達しましたら、締め切らせて頂きます。